2015年8月30日㈰に京都市北区のカロトで行われた竹のワークショップ。無事に開催が終了し、ほっとしています。
今回は【竹のしなやかさを活かした輪孤止めの籠】というタイトルのワークショップでした。前二回のワークショップとは異なり、同じ編みの作業をかなりの回数繰り返すという内容でした。
集中力も必要、編みの理解も必要。となかなかにやり甲斐と根気のいる体験内容でした。12:00~の回にはお二人様お越しくださり、竹の素材特有の扱いやすさ、難しさ、様々体験して頂けたと思います。教えているこちらとしても、どういった言葉で伝えるとそのお人に合った理解を促せるのか、など考えながらのことでした。
竹の身を使い六ッ目編みの練習です。覚えられましたか??
本番の竹で六ッ目を編んでいきます。この籠は六ッ目を三週します。周数が進むにつれて「??」な感じになってらっしゃいました。
底編みが完成し、立ち上げの段です。底に力竹(ちからだけ)というものを差し込みます。単なる三本の竹ですが、これがないとふにゃふにゃして、竹籠は立ち上がらないのです。
抜竹(ぬきだけ)という材料(籠の横を回る竹、180㎝くらいあります)に持ち替え、立ち上げます。
二段編んだ頃にはしっかりと安定してきました。ここまでくれば力竹の役割は終わりです。平面編みでは「?」だった方も立体で理解が進むこともあるようです。
ワークショップのタイトル通り輪孤止めで口を作ります。二方向に竹が伸びているので二つ輪孤止めを施します。
出来上がった籠の底に合わせて竹を差し込みます。これにより強度が高まり、隙間が埋まります。
完成です!
とても根気と集中力のいる作業だったと思います。この回を見ていたカロト店長が15:00~の回に参加してくださいました。やはり、やりがい、やりごたえを実感するワークショップだとのお言葉。見ていたらやりたくなった…とも。後半店長業務が忙しくなりまだ未完なのですが、その途中の籠を眺めるのもまた良いとのこと。
今回のワークショップは「竹という素材(これは毎回キーワードですが)」「作りごたえのある籠」「平面が立体になる面白さ」とがポイントだったと思います。作り終えた後の充実感、満足感が皆さまのお顔に表れており、私も嬉しくなりました。
これからのワークショップはまだ未定ですが、種類を増やすとともに回数も増やせていけたらと思います。個人出張も承りますのでお気軽にお問い合わせください。→ワークショップのページ