竹製品が出来るまで

竹製品が出来るまで

IMG_9937①竹を使いたい長さに鋸で切ります。今回は「四海波」という籠の作り方をご紹介します。

IMG_9941②切った竹を使いたい巾に割っていきます。今回は二分五厘(約7ミリ)に割っていきます。

 

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③さらに細かく割っていきます。IMG_9953IMG_9957④割り終えたら厚みを薄くしていきます。「へぎ」と言う作業です。写真は「抱きへぎ」というものです。

IMG_9966⑤さらに薄くしていきます。竹というものは一度に薄くしようとすると、勝ち負けが出来てしまい、うまくいきません。よって、半分に、また半分にと最低三回に分けてへいで行きます。

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⑥最後の薄くする作業は「口へぎ」というものです。指先の感覚で均等に厚みを半分にする、技術の必要な作業です。

IMG_9980⑦へぎが終わったら、材料の巾を揃えていきます。「巾引き」という道具を丸太に打ち付けて刃の間に竹を通し、巾を均一にします。

IMG_9988IMG_9992⑧巾引きの打ち方を変え、面取りをします。このひと手間で材料の触り心地が滑らかになります。

IMG_9997⑨小刀を使い、材料の厚みを揃えていきます。ここまでの作業で全体の半分です。竹細工は材料づくりが出来上がりの良し悪しを決めるといっても過言ではありません。作る籠に合った材料でなければうまく編み上げることが出来ないのです。

IMG_0046⑩材料を編み、組み上げていきます。四海波は底を「四ツ目編み」という編み方で編み、横に伸びた材料を束ねて組み上げていきます。IMG_0082IMG_9737⑪出来上がりです。「四海波」は花籠にも盛籠にもなる使い道の豊富な楽しい籠です。こちらの籠はワークショップのメニューになっております。こちらもご覧ください。