無事に帰京いたしました。~通常業務を再開します~

おはようございます。気が付けばもう九月も半分が終わろうとしています。なんとも、時が経つことの早いこと・・。前回より随分と間が空いてしまいましたが、毎日元気に過ごしているユウノ竹工房岡悠です。

さて、今月9/3~10まで札幌の実家へ帰省しておりました。その間、まさかの台風21号と北海道胆振東部地震を体験し、さまざまな想いを抱えての帰宅となりました。

3日は無事に関空から札幌に到着。久しぶりに会う両親に日頃のあれこれを話したり子供の成長を見せたりと終わりました。

4日は道内の道の駅へドライブを楽しみました。北海道の道は・・本当に平日の昼間は誰ともすれ違わないのだと驚きました。

その夜、北海道へも台風21号がやってきまして、とてつもない嵐に夜は何度も目が覚めました。晴れた5日には札幌市の白い恋人パークで一日楽しみ子供たちも満足した様子。

地震がやってきたのは次の日の未明。午前3時8分でした。始めは何が起こっているのか全く分からない状態。地震と気が付くまで何秒かかったのか?地震と思った時もまだ揺れは続いていました。激しい横揺れに何も出来ない自分、治まった時に子供の位置を確認しましたがもしも物が倒れていたとしたら、その時の確認では遅かったと寒気がしました。どこ?と探した長男は揺れが治まってもぐっすりと眠っていました。

その後家族全員の無事を確認、奇跡的に水の入った花かごが一つ倒れたのみで家にもほとんど影響はありませんでした。電気を付け落ち着いていたところ電気が消えました「パチッ、パチッ」と言ったと思うと辺りは真っ暗・・。午前三時だったこともあり余震の心配はありましたがまた眠ることにしました。

経験上停電が長引くことはないと思い込んでいました。まさか半日も続くとは。しかし、我が家は一番停電の復旧が早い地域だったようで、長いところでは一日半~二日も停電が続き、更に長いところでは、一週間以上停電が続いていたとか・・。本当に、普段の生活の有難さ、電気の素晴らしさを実感しました。

更には断水のデマにも踊らされ、本当に水が止まるのか、ガスもいつまで保つのか、食料品は?ガソリンは?また余震?超本震?などなど不安が募るばかりの日でした。

本来なら遊んでいる時に家に不安と共に閉じ込められた感じでした。子供の普段とは違う場所で缶詰状態にストレスが溜まっていることが見て取れました。丁度お米が切れそうだったので、無駄とは分かっていてもスーパーへ夫と父が行ってくれました(地震当日の朝)二時間して帰って来ましたが、買ってきてくれたものはカップラーメン5個・・・。

前日に母と買い物に行った時は満杯の商品だったと思ったのですが、人の不安心理とはその様な状況を引き起こすのですね。目の当たりにしました。

こんな状況ですが3日目にはスーパーへ行くと列に並ぶこともなく、点数制限もなくお野菜、お魚、お肉を買うことが出来ました。豆腐、牛乳、パンは一つもありませんでした。

そして我が岡家を悩ませる状況がまた一つ。

関西国際空港の連絡橋が、台風21号の豪風によって流されたタンカー船によって不通に・・。さらには関空の第一ターミナルが浸水・・。これは京都に帰れるのか??自家用車は関空の駐車場に置いたまま。

それからは関空のニュースに耳をダンボにして過ごす日々。ピーチは再開、連絡橋は関係車両は通行可、8日には自家用車は出られるとのこと。

結果的に前日に取れたピーチ航空で予定通り10日に京都へ戻りました。台風の影響で新千歳空港も閑散としており、お土産は前日までに買ったもののみでした。それでも帰京予定が何日か違えばこうはならなかったでしょうし、全てが不幸中の幸いに思えてなりません。

その間私が北海道にいる事を心配してたくさんの方がお見舞いのメッセージを下さいました。そのことにも本当に感謝しかありません。自分が無事でいても亡くなった方、被災された方がいらしゃるのです。弱音や泣き言は言える立場ではありません。札幌も大変でしたが、厚真や震源付近の町の方々ことを思うと「被災」なんて言い方は出来ません。

京都に戻ってからは我が家の防災対策を見直そうと心に決めました。札幌での経験が必要なものを教えてくれそうです。これから仕事の合間を見つけて食料品、水の確保方法、ガスボンベ、炭(最悪庭で自炊)などを備蓄しようと思います。

今回は実家でたくさんの竹製品にも会えました。再会です。ほとんどは学生時代に作ったもの。仕上がりはひどいものも多数でしたが自己研鑽に励んでいたのだと過去の自分を誇りに思いました。
父の還暦祝いにあげた一人盆。あまり使っていないそうなのでお持ち帰りとなりました(笑)
学生時代に作った輪弧編みの盛籠。使いやすそうな大きさとデザインがまた作りたい意欲を湧かせてくれました

石箕(いしみ)という箕の一種です。なかなか作ることは無いのですが手の凝った作りなんです、実は。

笊さまざまありました。やはり鉄線編みが好きなようです。皮と身を組み合わせて編んだ鉄線編みは飴色に美しく変わっています。 

こちらは番外編。修業時代に金工竹工展へ出展したものです。奨励賞をいただいた気がします(うろ覚え・・)今では実家で活躍中のトイレットペーパーホルダーです。

ユウノ竹工房は無事に昨日から通常業務を再開しております。引き続き皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

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