大変ご無沙汰しております。多分この投稿もあまり人には読まれないものと思います。
気が付けば2024年㋀。下の娘が生まれてからこちらのHPもほとんど手つかずになってしまい、Instagramでのお知らせがメインになっておりました。Facebookも知らない人からの友達申請や無礼な問い合わせが多く全くログインもしていない状態です(metaとして相互性があるのでアカウントは存在させているのですが・・。)。どうぞいらっしゃいませ。
この宇治田原に越してきてから今年で10年、工房を開設してからも多分10年。現在の状況としましては、受注の納期が2037年くらいとなっていました。
これはとてもとても有難いことで、私一人ではここまで来ることが出来なかったことだと実感しています。私の作ったものを紹介してくれるお店、買ってくれた方、それを見て欲しいと望み私に連絡くださった方たち。もちろん私がしたいことをしていることを応援してくれる家族。本当に感謝でいっぱいです。
タイトルの通り、2023年末をもちまして新規の受注は受け付けないことといたしました。もちろん2036年でも37年でも待つよとおっしゃってもらえることもあるから今に至るのです。それはほんとに有難いことなのですが、ここ数年の心境の変化、世の中を様々な角度から俯瞰する大切さを考え直した結果、このまま死ぬまで受注を埋め続ける生活はわたしにとってベストなのか???自問が増えました。現在の竹という原材料の調達、籐の続けざまの高騰。私一人の問題ではないことは前からも感じていました。竹藪は多くてもそれを私の使う白竹に加工する人が減っている、世の中は繋がっているのだとここでも実感。もちろんそれだけではありません。真に「生きること」とは何かと自分に問うている最中での決断だということです。今の状況は20年前、竹細工を始めたころに思い描いた自分の生活だと感じています。本当に毎日竹を触り、ものを作り続けている。なんと幸せなのか!と。ただ、毎日毎月いろいろなものとにらめっこしている自分を顧みたとき、これはもう「仕事」になっているなと。気が付いてしまった。もちろんバランスをとれなかった自分にすべての選択の責任があります。だからそれを行使する意味でも新規の受注は受け付けないと決断したのです。
ここでは裏腹、実はやりたいことがたくさんある毎日です。実際新規に仕事が増えていかないというだけでそのやりたいたくさんのことに時間を作れるかといえばそうでもない。でも新たな一歩としてこの決断を肯定して前に進みたい。それだけです。
長い!うざいですね。それでも私はこれからも変わらず私、岡悠です。
ここからは未来のことを。昨年、ご縁がありまして同じ宇治田原町内の古民家を借りられる運びとなりました。準備が整い次第そちらに工房を移したいと思います。
そこでは今まで本気で出来なかった工房開放を定期的にしたいですし、ワークショップ、楽しいイベントなども出来たらなと考えています。
ゆくゆくは弟子??もとれたら。
お知らせでした!これからも応援よろしくお願いいたします。